源平盛衰記 凡例 2001.10.24
底本
『源平盛衰記』(国民文庫)古谷知新 国民文庫刊行会 1910 底本:内閣文庫蔵慶長古活字本 古本系の古活字版
参考
源平盛衰記上・下2巻 通俗日本全史 底本: 早大出版部 1911 芸林社 1975(全1冊) 片仮名整版本
有朋堂文庫『源平盛衰記』(明治45〜大正元年初版刊行)上下2冊 流布本系
『源平盛衰記一〜六』古典研究会。汲古書院 1973〜74。底本:蓬左文庫蔵写本。
新定源平盛衰記第一〜六巻 水原一 新人物往来社 1988.8〜1991.10
底本:史籍集覧『参考源平盛衰記』。
伝本
古本系と流布本系の二つに大別できます。
両者の大きな違いは、古本系には、
1.章段名は、巻頭目録のみで本文中には有りません。 →処理6
2.注解文を二行割書として本文と区別しています。 →処理11
3.異説・従属説話等の記入文を、一字下げで記して本文と区別しています。 →処理12
古本系は、さらに古活字本系と写本系の二種に分けることができます。
古活字本系には、古活字版(国民文庫の底本)の他に、平仮名を主としました近衛本等があります。
現存写本には静嘉堂蔵本と蓬左文庫本とがありますが、前者は現存十冊のみ。後者には影印本もあります。
処理
1.仮名遣いを一部改め、濁点も適宜補いました。例: ゆへ→ゆゑ
2.漢字は底本通りを原則としますが、一部新字体・通行字体に直したものがあります。
3.JISにない漢字は他の漢字に置き換えるか又は■に振り仮名付きで表記します。正規(通常)の表記を【* 】に入れました。
4.漢文の返り点は(レ)(一)(二)(下)(中)(上)などに置き換えました。
5.章段名、歌の前で改行しました。
6.章段名は、巻頭目録のみで本文中にはありませんが(古本系の特徴)、参考のため片仮名整版本、流布本の物をS+巻数2桁+番号2桁で表記しました。 例: S0101 平家繁昌並特長寿院導師事
7.歌に国歌大観の番号をK+番号3桁を後に付けました。
8.国民文庫のページ数を付けました。P+4桁。前後で改行しました。
9.参考のため流布本の有朋堂文庫のページ数を(有朋上P001)(有朋下P001)で表記しました。改行無し。
10.他本で補った場合は、〔 〕に入れました。
11.二行割注の箇所(古本系の特徴)は〈 〉に入れました。*(巻九以降。巻八以前は改訂版の時に付けます。)
12.一字下げ低記になっている箇所(古本系の特徴)は、空白一字の後、< >にいれました。*(巻九以降。巻八以前は改訂版の時に付けます。)