喜八郎翁の狂歌

                        

菊池眞一

『芳譚』第二巻九月号(明治42年9月13日発行)28頁で、
「喜八郎翁の狂歌」として、大倉喜八郎の狂歌三首を紹介している。
一首目は『狂歌鶴彦集』に見られるが、他は確認できない。
以下、引用。

喜八郎翁の狂歌

  駿州に旅行しこの程帰京せる大倉鶴彦翁の口占を左に掲ぐ

  東海道はら宿にて
日に幾度かはるけしきの富士が根を庭の籬に見るもよし原
  駿州大宮浅間神社湧玉泉にて
御手洗川の池の詠めは深きかな浅間といふは神の名にして
  白糸の滝を見て
涼しさにより返しつつながめけり夏の暑さもしら糸の滝



2016年2月16日公開

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