尾崎紅葉書簡明治23年
菊池眞一
『雅人』はじめの巻(第一号)(明治23年9月12日)一九頁に、菟道春千代宛の尾崎紅葉書簡が掲載されている。どういうわけか、岩波書店『紅葉全集』には掲載されていないようだ。
以下、引用。
○紅葉山人の書簡 本会顧問員紅葉山人尾崎徳太郎君より主幹菟道春千代へ宛左の書簡を送られたり
拝啓此度は御主意つらぬき雑誌御発行の由今後の御盛運可卜に候小生事新聞小説のつゞき物に日々をおはれ殆ど寸閑を難得次第に御座候へば今回寄書の義は御ゆるし被下度その内に拙稿佳編をけがし可申候
江戸紫の広告承知仕候御作正行卿の一章今夜拝見とたのしみにいたし候御返事まで早々以上
五日 紅葉
花のや詞兄
2016年3月6日公開
et8jj5@bma.biglobe.ne.jp
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