平家物語 百二十句本(国会図書館本)
凡例
底本: 百二十句本平家物語(平仮名本) 国立国会図書館蔵本
新潮日本古典集成 「平家物語」 第25、37、47回 (上・中・下) 水原一氏 校注 新潮社
新潮社の新潮日本古典集成の翻刻本の使用につきまして、校注者の水原一氏の許可を頂いております。
底本は平仮名行草体で句読点無く、濁点少々、漢字は若干使用しています。
新潮日本古典集成では、仮名に漢字を充て、仮名遣いを改め(歴史的仮名遣いを主とします)、読みやすく改変したものにしています。
振り仮名は、一部に付け(新潮日本古典集成通りでは、有りません)、漢字の表記を改めた箇所もあります。
新潮日本古典集成のページ数を表示しました。P+新潮日本古典集成の巻数(1〜3)+ページ数3桁
章段名は、本文中に有り、第○句 章段名 と表示しました。
誤字と思われる物は、
1.底本通りに表記し、他本の表記(本来の正式の表記)を【* 】に入れました。
2.または、訂正して注記しています。
[* ]は、注釈です。
会話や心中思惟の部分には、「 」、『 』を付けました。
反復記号、重ね字は、一字の漢字の「々」のみ使用し、他は全て、文字に置き換えました。
底本に表記されていない促音「つ」、発音「ん」等は、(ッ)(ン)と補入しました。
濁点、半濁点は、適宜変更しました。
脱字を他本で補った場合は、〔 〕に入れました。
*百二十句本平家物語について
百二十句本平家物語は、各巻を十句に分かち、十二巻を百二十句で構成する、覚一系諸本周辺本文の一つです。
伝本には、
A.漢字仮名混じり本
慶応義塾大学附属研究所斯道文庫蔵本のみ。影印有り。
B.平仮名本
1.国立国会図書館蔵 古典文庫の影印本、 新潮社の新潮日本古典集成の底本。(略称 国会本)
2.京都府立資料館蔵 (略称 京都本)
3.天理図書館蔵 鍋島家旧蔵本(略称 鍋島本)
4.天理図書館蔵 大島雅太郎氏旧蔵本(略称 大島本)
が有りますが、2.は4.の転写ですが、3.4.は、公刊されていません。1.を底本としました。
C.同類本
1.佐賀県立図書館蔵本 影印有り。
2.小城鍋島文庫本 影印有り。
も有ります。