『木村三四吾著作集 V 書物散策―近世版本考』

                           木村三四吾 著
                平成10年10月15日,八木書店発行
                A5判,464ぺージ,9800円+税

目次 『西鶴織留』諸版考
西鶴『好色栄花物語』巻五
ガードナー氏紹介の大英博物館本/江戸万屋版『好色一代男』
『松の葉』考
『還魂紙料』
『本城惣右衛門覚書』
『東の道行ぶり』
『壬申掌記』
『浪華なまり』
新国宝/宋版『劉夢得文集』
天理図書館/善本叢書縁起
天理図書館の善本稀書
天理図書館蔵和漢書紹介
 古事記/道杲本,古語拾遺/嘉禄本,日本後紀,太政官符/宝亀三年,皇嘉門院
 御処分状并後白河法皇勅報,宇下の人ごと,播磨国風土記/三条西家本,類衆名
 義抄/東寺観智院本,和名類聚抄/高山本,節用集/枳園本,梵字形音義,香要
 抄,劉夢得文集,長春大宗師玄風慶会図説文,新編酔翁談録,西廂記,五臣注文
 選,南海寄帰内法伝,百万塔陀羅尼,大般若波羅蜜多経/叡尊版,五味禅/五山
 版,太平記抜書,勧学文/勅版,神楽歌/重種本,謡本集/車屋本,狂言六義,
 説経かるかや/丹緑本,女殺油地獄七行本版木,万葉考稿本,古今集註,新古今
 和歌集/烏丸本,明月記,聞書集,三十六番歌合,撃蒙抄/貞和本,新撰菟玖波
 集/実隆本,性匪狂吟集,貝おほひ,ほろほろと発句画賛,学習帳,伊勢物語,
 源氏物語/畊雲本,岩屋草子/奈良絵本,俳諧/独吟一日千句,西鶴,春雨物語
 残巻/富岡本,南総里見八犬伝稿本,三四郎/原稿,三蔵法師玄奘取経像。
善本叢書瑣談―月報あとがき―
 原本に近い姿,散佚物語,横綴じ製本,口絵の必要,テキストの錯簡,新補表紙
 の寸法,丹緑本の風趣,鎌倉期の古写本,馬琴と桂窓,人気不人気,不行儀な原
 本,工夫を重ねて,テキス卜の選定,網目版の線数,古楽の資料,半紙本の浮世
 草子,透ける鳥の子紙,勅撰集の筆起し,室町俳諧の御三家,「神名帳」の朱書
 料紙の漉き目,諸本の称呼,秋成の書,宝玲文庫,石田元季博士愛惜の書物,文
 字の裏映り,西鶴・芭蕉の古俳書,きりしたん版,原本のムラはそのままに,観
 智院本の収蔵と公開,観智院本の写し二点,吉田家本移譲,奈良と奈良絵本,呉
 文庫旧蔵本,川端康成ゆかりの書物,石山寺旧蔵本,定家ものの難しさ,古筆の
 極め,『日本後記』の写本,金属活字の特色,製版カメラの更新,別収の吉田家
 本,紹介し残された一木,続集とした次第,文禄本の表紙,最も古態、その最古
 写本,西荘文庫木,原装と改装,古辞書の翻刻と複製,古典のパロディ,神代巻
 の佚失,兼右の字,朱墨の識別,稿本から版本へ,オフセッ卜とコロタイプ,瓢
 箪から駒,複製の一得,B5で横本,第五期完結,書写年代と資料価値,好色・
 戯作本の宿命,染紙にもまがう料紙,伝の一字を冠す,鴻儒の気品と楽翁好み,
 古曲旧節の声調,断簡の重要性,ゴマ節を明確に,古道―諸職・諸芸能―,原資
 料の持つ品位,西鶴の手紙,張交ぜ帖の複製,最後の総仕上げ。
森先生の手紙
柿衛文庫のこと
古書肆反町茂雄さんの思い出
随筆 樟落葉
 まえがき,筆蹟―贋もの・本もの,滝沢路女,くちはわざわいのもん,わが方丈
 の記,忙中自娯,卒業論文最近の傾向/近世之部,三題咄/やらずの雨・小鍋立
 て・お好み焼,朝夕,古稀を迎えて,ある試み―竹簡書,目習いという言葉,習
 字の手本,学書悠々、楽事□々,文字と恋文,わが手習いの記,新図書館に寄せ
 て,読書雑感,一冊の本のことなど,読書は自らを愚昧にする、という説,図書
 館の常連,明窓浄机,新図書館建設に際して,投書に対する答えにもならない答
 え,秋十とせ,
掲載論文初出一覧
あとがき

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