明治中期の俗語

                        

菊池眞一

『吾嬬布里』第五号(明治24年4月18日)23頁に、
上田花月の「奇怪なる俗語」
という文章がある。
以下、引用。


奇怪なる俗語

あつまふり第四巻に桃の屋主人が吾妻那満利の注釈あり俚言の起原を解く頗る詳なり予も亦東京下等社会の俗語中奇怪なるものを彙集して注釈を施こさんの志しありしに其中如何にも奇怪にして語源を知りがたきもの少からず幸ひに桃の屋主人及び紫紅会員諸君によりて蒙を啓かんことを希ひて余白を借る     上田の花月生

アンポンタン、
ヘナチヨコ、
ベランメイ(ベラボウの転)
チヤンコロ、
オタンチン、
ガリガリ亡者、
オッチョコチヨイ、
オチョンキ、
ベツカツコウ、
ガラツパチ、
ヒツテン、
スカンピン、
ヘツポコ、
テウサイバウ、
チヨコサイ、
オケンツウ、
オベツカ、
ボンヤリ、
チヤラッポコ、
オベンチヤラ、
ノツペラボウ、
アポチンタン、
デンバウ、
ボクネンジン、
チンプンカン、
ロクゾッパウ、
ステンキウ、
ダリムクレ、
スコタン、
コンコンチキ、
チンチンカモ、
ヘツタクレ、
チヨツトコ、
ヌッペラボン、
スッペラボン、(又ズンベラボウ)
モヽンチイ(猪肉)
キテレツ(又ケケレツ)
ヲツリキ、
トロッペキ、
ヘチムクレ(ヘチマモクレ)
トンチキ、
ミミッチイ、
ババッチイ、
ケゲン、
ヒヨウタクレ
ヘンポコライ(又ヘンテコ)
アカンベイ、
ガラクタ、
ヅブロク、
ザツクバレン、
テンヤワンヤ、




2016年2月21日公開

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