平家物語 百二十句本(京都本)

凡例

底本: 百二十句本平家物語 京都府立資料館蔵 
直接には『平家物語 百二十句本』(高橋貞一校訂。思文閣。1973.10)に拠りましたが、私に、仮名に適宜漢字を宛て、仮名遣いを改め(歴史的仮名遣いを主とします)、読みやすくしました。

章段名は、本文中には一部しか有りませんが、第○句 章段名 と表示しました。
誤字と思われる物も、底本通りに表記し、他本の表記(本来の正式の表記)を【*  】に入れました。
[*  ]は、注釈です。
会話や心中思惟の部分には、「 」を付けました。
反復記号、重ね字は、一字の漢字の「々」のみ使用し、他は全て、文字に置き換えました。
底本に表記されていない促音「つ」、発音「ん」等は、(ッ)(ン)と補入しました。
濁点、半濁点は、適宜変更しました。
脱字を他本で補った場合は、〔 〕に入れました。

*百二十句本平家物語について
百二十句本平家物語は、各巻を十句に分かち、十二巻を百二十句で構成する、覚一系諸本周辺本文の一つです。
伝本には、
A.漢字仮名混じり本
 慶応義塾大学附属研究所斯道文庫蔵本のみ。影印有り。
B.平仮名本
1.国立国会図書館蔵 古典文庫の影印本、 新潮社の新潮日本古典集成の底本。(略称 国会本)
2.京都府立資料館蔵 (略称 京都本)
3.天理図書館蔵 鍋島家旧蔵本(略称 鍋島本)
4.天理図書館蔵 大島雅太郎氏旧蔵本(略称 大島本)
があります。2.は4.の転写ですが、3.4.は、公刊されていませんので2.を底本としました。
C.同類本
1.県立図書館蔵本 影印有り。
2.小城鍋島文庫本 影印有り。
もあります。