凡例 (2000年8月7日 今後、追加・訂正していきます。)

使用テキスト 流布本 元和九年刊行 片仮名交じり附訓十二行整版本(平仮名版)
流布本は、版本や写本が、数十種類出ていますが、初期の物ほど善本とされています。
元和九年版は、元和七年版についで古い物です。その読みのみを拾い出しました。
一部、 歴史的仮名遣いと違いますが、後日に、一覧表にします。
例: 必衰  ひつすい――ひつすゐ、  中納言  ちゆうなごん――ちうなごん、候  さうらう――さふらう、等(前者が歴史的仮名遣い)。
 後日、総索引を作製しますが(「平家物語」のテキスト入力した全ての)、そのときは、歴史的仮名遣いに、修正します。
元和七年版は、漢字仮名交じり版として、後日公開予定です。

*記号の説明   ¥ / − = 
単語を単位に区切り、記号で区別をします(この記号は、後に索引製作等に利用するために自分用に付けた物ですので、参考程度にお願いします。)
¥ 文節の区切り
/ 助詞・助動詞の前
― 連語のつなぎ
= 接頭語・接尾語(の一部)につける。御=、故=、=公、=共、=殿、等

 「平家物語」の索引は数種出ていますが、それらを参考にしました。
(1) 金田一氏 平家物語 総索引 体系本(覚一本の龍大本) 昭和48年
(2) 笠氏   平家物語 総索引 体系本(覚一本の龍大本) 昭和48年
(3) 北原氏、小川氏編 延慶本平家物語 索引篇上下 勉誠社 平成8年

以上を参照して独自に区分けしました。区切りは3書の間で違いますが、同一書内でも、不統一が見受けられます。どのように区分するかは様々な意見が有ると思いますが、不統一の無い様に心掛けました。
それと、土井本「太平記」索引篇1,2,3 勉誠社 平成9年も、参照しました。
同じ語の繰り返し 例:「もつとももつとも」は、(1)金田一氏の索引では、「もつとも」を2回数えてますが、延慶本平家物語の索引では、「もつとも−もつとも」と一固まりにしています。 同じ語の繰り返し 例:「おしわけおしわけ」は、(1)金田一氏の索引では、「おし−わけ」を2回数えてますが、土井本「太平記」の索引では、「おし−わけ−おし−わけ」と一固まりにしています。
 自分は、基本的に一固まりにします。

年号−年−月−日(または、その一部)は一固まりとします。
官職+人名は一固まりとします。
「の」の件:名詞+「の」の区分は厳密ではなく、金田一氏の総索引でも不統一がありますが、基本的に人名や国名の場合は一語になり、普通名詞の場合は、「の」は助詞としています。固有名詞や官職は、どちらも有りますので、自分は、人名や国名の場合のみ一語にします。例:たひらの−あそん、びぜんの−かみ
おなじき−は、金田一氏の総索引では、独立していますが、笠氏のでは、続く語と一まとめにしています。そこで自分は、おなじき−「年月日」、
おなじき−「人名」例:かがみの-じらう-とほみつ、おなじき[=かがみの]-こじらう-ながきよ、(巻9より)、おなじき−「官職」、例:ひだんの-ちうじやう-きよつね、おなじき[=ひだんの]-せうしやう-ありもり、(巻7より)、
おなじき−くに 例:しなのの-くに/へ\はつかう-す。ひやうゑのすけ/も\おなじき[=しなのの]-くに/の\うち、ぜんくわうじ/に (巻7より)、等は、「おなじき−」にします。

ほど【程】は、名・助詞のどちらともとれる所が有り、不統一がありますが、今後見直したいと思います。

行数の付け方:岩波の体系の索引は、見出しを含めていませんが、自分は巻数や見出しを含めます。(総索引にて)

記号の付け方は、まだ不統一があると思いますが、今後、もう一度見直して統一したいと思います。

* 追加・変更分(8月7日)
流布本の章段名を「  」に、参考としまして、覚一本の章段名を該当個所に(『  』)S+巻(上2桁)+章段(下2桁)で表記しました。
例:「ぎをんしやうじや」(『ぎをんしやうじや』)S0101

覚一本には、和歌が100首有りますので、最初から番号を振り和歌の後に
W000 と表記しました。

和歌や今様等の歌の前後で改行しました。

参考としまして、講談社文庫のページを巻一から、表示しました。語句の途中の場合は、語句の後に表記しました。

 

作成者:荒山慶一



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